随筆(エッセイ)

2012年9月18日 (火)

民主主義はヨーイジャナイ

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生まれが静岡県島田市なので、何の気なしに「島田弁」でしゃべっていることがあります。

同じ静岡県でそんなに違わないんじゃないかと思うと、とんでもない。全然意味が通じないこともあります。

「ごせっぽい」は、まずわかりません。たとえば「口うるさい父ちゃんが出張で居んで、はあ、ごせっぽいよ」のように、「清々とする」という時に言います。

結婚してこちら(函南)に来て、いくつも耳慣れない言葉に出あいました。「ヨーイジャナイ」というのもその一つです。方言とも違うのかもしれませんが、こういう表現はしないなと、当初はとても違和感がありました。

「容易じゃない」つまり「簡単ではない、難しい、大変だ」という意味でよく使われます。あるとき4~5歳の男の子が「僕はネ、親戚が少ないから、お年玉もらうのがヨーイジャナイんだよ」とつぶやいたのには思わず笑ってしまいました。

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ところで、近頃の日本の政治の状況をみていると、ウソは平気でつくわ、約束破っても開き直るわで「もうウンザリだ!」と思われるのも無理はないと思います。

そうなると「面倒だから、エーイッ、だれかにまかせちゃえ!」となりがちです。スパッスパッと思い切りよく切り捨てるのが気持ちいい?ちょっと待ってくださいよ。前にもそんな人いましたね。「改革なくして、成長なしッ!」といって、雇用をぶっ壊して成長止めちゃったヒト。

今、また「独裁こそ必要だ!」なんて過激なことを言っては受けをねらう橋下さんとかいう人がでてきました。マスコミも「決められない政治から決められる政治に!」などとあおりますが、決めれば何でもいいんでしょうか? 決める中身こそが問題なんじゃないでしょうか?

民主主義はめんどくさいし、民主主義はヨーイジャナイんです。でも、一度これを手放したら、取り返しがつかなくなってしまいます。展望がなかなかひらけないからとやけくそになっては、政治を支配している側の思うツボ。混迷のときこそ、物事の本質を見極める力をつける必要があると思っています。

2012年9月13日 (木)

We Shall Overcome

2_2 「趣味は何か」と問われると、「う~ん?」と考えてしまいます。

好きなことはいろいろあっても「趣味です」といえるほどのものはなく…

毎日欠かさないのは、まあ「歌うこと」かな。

カラオケにはめったに行かないのですが、家事や車の運転をしながら歌っています。

そんな私の中の大事な歌のひとつが「We Shall Overcome」です。

もう30年以上前に原水爆禁止世界大会に参加した時、交流集会の最後に全員で歌った感動は忘れられません。

   ♪We shall overcome 
     We shall overcome
      We shall overcome some day
       Oh, deep in my heart I do believe
        We shall overcome some day

「believe」の前の「do」が響くんです。いつの日か必ず勝利することを固く信ずる強調の「do」です。

私たち、一人ひとりの力は小さくても、心ひとつに手をつなぎ行動すれば必ず勝利する。

「こ~んな庶民いじめの政治許せない!この期に及んで、まだ原発って冗談じゃない!」

       あきらめないで一緒に立ち向かっていきましょう!

2012年9月 7日 (金)

金は天下の回り物?

よく「金は天下の回り物」といいますが、私たち庶民としては「行ったきり帰ってこない」というのが生活実感ではないでしょうか。政府の調査でも「生活が苦しい」との回答が6割を超えています。ここ10数年間、給与・賃金などが下がり続ける一方で、税金や社会保険料が上がり続けていることが生活費を圧迫しています。(民間給与223兆円→194兆円・△19兆円・1998年~2010年)

10 地方議会にいると「地方税法の一部改正」という議案がよく出てきましたが、「改正」のたびに庶民への税負担は重くなり、大金持ちには減税が続いてきました。

あいつぐ増税で息苦しくなっている庶民にとっては、今度の消費税増税が、まさにトドメになりかねません。

庶民が生活苦で悲鳴をあげているというのに、「どんどん金がたまる一方で笑いが止まらない」というところがあります。

大企業の内部留保(ためこみ金)です。2010年には260兆円に達し、12年間で1.8倍という急増ぶりです。(143兆円→260兆円・1998年~2010年)

「もうけてるのだったらきちんと労働者に払え、下請け会社にも利益が出る工賃を支払え。それなりの税金を納めよ」というのが日本共産党の主張です。労働者は同時に最大の消費者でもあるのですから、労働者を痛めつけておいて国内経済がよくなることなどありえないということです。

「とんでもなく大きな金が回らないで死に金となっている」…ここにメスをいれることにより、世間に金が回るようになってきます。国内経済の6割を占める個人消費、雇用の7割を支える中小企業に還元させる政治の力が求められます。